2005 Fiscal Year Annual Research Report
大規模広視野深宇宙探査に基づくクエーサーの形成と進化
Project/Area Number |
05J04956
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 俊二 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 銀河天文学 / クエーサー / すばる望遠鏡 / COSMOS / ハッブル宇宙望遠鏡 |
Research Abstract |
ハッブル宇宙望遠鏡の特別強化プログラムであるCOSMOS(Cosmic Evolution Survey)に参加し、COSMOSにおける大半の可視光データの取得、またその解析において中心的な役割を担っている。6-7月にかけては、カリフォルニア工科大学において、前年度に取得した可視光データの解析を行なった。また、10-11月にかけてはハワイ大学天文学研究所で、近赤外線データの解析も行なっている。1、2月にはハワイ・マウナケアにあるすばる望遠鏡の主焦点カメラSuprime-Camで中帯域フィルターを利用した観測を行ない、新たに8バンドでデータを取得した。これらのデータは現在、解析途中である。これまでに解析が終わったのは前年度までに取得した広帯域フィルター6バンド、狭帯域フィルター1バンドのデータである。これらのデータとハッブル宇宙望遠鏡で取得されたデータを使ってクエーサー候補天体を選び出し、その分光追観測の提案を行なっているところである。さらに書類提出時点ではまだ投稿していないものの、平成17年度中に"A Galaxy Threshing System in the HST COSMOS Field"というタイトルの論文を投稿することになっている。この論文は研究グループ内での調整のために投稿を待っている段階であり、論文そのものはすでに完成している。また、別のフィールドで広帯域フィルター4枚、中帯域フィルター7枚を使用して取得したデータを用いてクエーサーの性質の研究も行なった。この論文も現在準備段階であり、完成次第直ちに投稿する予定である。他にも同様のデータを使ってライマンα輝線銀河の探査なども行なっている。
|