2006 Fiscal Year Annual Research Report
大規模広視野深宇宙探査に基づくクエーサーの形成と進化
Project/Area Number |
05J04956
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 俊二 東北大学, 大学院理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 銀河天文学 / クエーサー / すばる望遠鏡 / COSMOS / ハッブル宇宙望遠鏡 |
Research Abstract |
ハッブル宇宙望遠鏡の特別強化プログラムであるCOSMOS(Cosmic Evolution Survey)に参加し、COSMOSにおける大半の可視光データの取得、またその解析において中心的な役割を担った。7月には、ハワイ大学天文学研究所において、前年度に取得した可視光データの解析を行なった。また、7-12月にかけては、米国・カリフォルニア工科大学に半年間滞在した。ハワイ大学天文学研究所とカリフォルニア工科大学に滞在している間に、昨年度に取得したデータの解析を全て完了させると共に、プロジェクトの推進者であるカリフォルニア工科大学教授のNick Scoville博士やその他のプロジェクトに参加している研究者らと、データ解析の詳細、今後のデータ取得戦略、研究の進め方などについて議論を行なった。12-3月には、ハワイ・マウナケアにある、すばる望遠鏡の主焦点カメラSuprime-Camで中帯域フィルターを利用した観測を行ない、新たに6バンドでデータを取得した。これらのデータは現在解析中である。これまでに、前年度までに取得した広帯域フィルター6バンド、狭帯域フィルター1バンド、中帯域フィルター7バンドのデータの解析を終えた。これらのデータと、ハッブル宇宙望遠鏡で取得されたデータを使い、クエーサー候補天体を選び出し、その分光追観測の提案を行なっているところである。COSMOSに関する論文は、2007年9月のAstrophysical Journal Supplementで一斉に掲載される予定である。また、COSMOSとは別に、GOODS-S(Great observatories Origins Deep Surveyの南天領域)に置いて、すばる望遠鏡の中帯域フィルター18枚と狭い帯域フィルター2枚を使ってデータを取得した。これらはCOSMOSのデータより領域は狭いものの、より暗い天体まで観測できている事や、より多くのフィルターを使っている事が利点である。COSMOSとGOODS-Sのデータを組み合わせる事でお互いのデータに足りない部分を補う事ができ、より信頼性の高い結果を得る事が期待できる。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Dark matter mapes reveal cosmic scaffolding2007
Author(s)
Massey R., Rhodes J., Ellis R., Sooville N., Leauthaud A., Finoguenov A., Capak P., Bacon D., Aussel H., Sasaki S., et al.
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Journal Title
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