2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J04985
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
櫻井 篤 東北大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ふく射伝熱 / 数値シミュレーション / ふく射要素法 |
Research Abstract |
近年、都市・地球温暖化問題の解明や燃焼器の極限環境下に耐え得る設計などにおいて、ふく射伝熱の重要性が日増しに高まっている。本研究の目的は、メガスケールでは都市環境や地球環境、マクロスケールでは高温燃焼器などといった大規模複雑系におけるふく射伝熱現象を解明し、数値シミュレーション技術および計測技術を確立していくことである。しかしながら、これらの大規模複雑系におけるふく射伝熱現象には未解明な問題が多く残っており、数値シミュレーション技術や計測技術もいまだ確立されているとは言い難い。現在までに我々の研究グループが独自に開発してきた「光線放射モデルによるふく射要素法(REM2 : Radiation Element Method by Ray Emission Model)」は、独創的な数値解析理論により複雑三次元形状物体のシミュレーションを高速・高精度に行うことができ、これらの大規模複雑系に対して適用できる可能性が高まってきた。そこで本研究では、REM2をさらに発展させた新しいふく射計算アルゴリズムである「離散方位ふく射要素法(DOREM : Discrete Ordinates Radiation Element Method)」を提案した。本計算法は、従来のふく射要素法と比較して、高精度に解析することが可能なだけでなく、約80倍の計算速度かつ、記憶容量を最大で約1/800カットすることが可能となった。したがって、本手法を用いることにより、大規模な系に対して、熱対流や乱流燃焼などとカップリングすることも可能となり、新たな現象の発見にもつながるものと考えられる。
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Research Products
(2 results)