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2006 Fiscal Year Annual Research Report

社会行動確立にオキシトシン/オキシトシン受容体システムが果たす役割の解析

Research Project

Project/Area Number 05J05041
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

吉田 匡秀  東北大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC1)

Keywords社会行動 / オキシトシン / Gタンパク質共役型受容体
Research Abstract

オキシトシン(OXT)は脳下垂体後葉性ペプチドホルモンで、その受容体であるオキシトシン受容体(OXTR)は、脳を中心に発現するGタンパク質共役型受容体である。最近の研究によってOXT/OXTRは社会行動などの脳高次機能に関わることが報告され、従来考えられていた以上に興味深い機能を持つことが明らかになってきた。我々はOXTおよびOXTR遺伝子欠損マウス(Oxt-/-,Oxtr-/-)の作製を世界に先駆けて成功した。
研究代表者らの解析からOxtr-/-は攻撃行動異常、母性行動異常、社会記憶の低下、仔マウスにおける活動量の増大、超音波発声の発声頻度の低下が観察された。この研究成果(Takayanagi, Y. Yoshida, M. et al., PNAS. 102, 16096)はPNAS officeからpress発表され、国内外に報道された。
研究代表者はOXT/OXTRと社会行動の関連についてより詳細な解析を行うためOxtr遺伝子に蛍光タンパク質であるVenusのcDNAを導入することにより、OXTR発現細胞でVenusを発現するOxtr-Venus knock inマウスを作製した。このマウスを用いた解析から社会行動に重要と考えられる脳内領域を中心に非常に多くの領域でOXTRが発現していることが明らかとなった。この中には現在までに発現が報告されていない領域も含まれていた。現在、OXTR発現神経細胞の特性を調べるために、抑制性神経細胞のマーカーであるGABA、興奮性神経細胞のマーカーであるシナプス小胞型グルタミン酸トランスポーター、カテコラミン神経細胞のマーカーであるTyrosine hydroxylase、Tryptophan hydroxylaseとの免疫組織化学二重染色を行っている。これにより。OXT/OXTRが起こす神経活動について理解できるものと考えている。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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