2005 Fiscal Year Annual Research Report
UWBのための修正エルミートパルスを用いた多元接続方式の研究
Project/Area Number |
05J05447
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
原田 浩樹 横浜国立大学, 大学院・工学府, 特別研究員(DC1)
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Keywords | UWB / 多元接続 / 直交波形 / 修正エルミートパルス / Wavelet / 干渉低減 |
Research Abstract |
UWB無線通信のアプリケーションとして、高速無線通信以外にも低速無線通信や測位、測距などが検討されている。特にセンサーネットワークなどの低速通信では、多数のユーザを許容でき、低消費電力、低コスト、符号間干渉耐性、システム間干渉耐性を持つことなどが求められる。 そこで、これまでに検討してきた修正エルミートパルスや、それ以外にもその他の直交基底パルスを用いたlow complexityなUWB多元接続システムを提案した。送信信号は、複数のパルスによって構成されるパルス列であり、各チップのパルス形状および拡散符号は直交系列や非直交系列によって決定される。提案システムでは直交波形と直交系列を組み合わせることにより、従来検討されているDS-UWBシステムよりも多数のユーザを許容することが出来る。また、用いる直交波形群のデザインによって、既存のシステムからの被干渉の影響を低減することが可能である。 提案システムの複雑度は、用いる波形群や系列数、系列長に依存する。特に複数波形を用いるということで、それらは簡易に生成可能であることが求められる。本研究では送信波形としてDaubechies Waveletを、系列としてWalsh-Hadamard系列とextended Reed-Solomon系列を用いることにより、low complexityでかつ多数のユーザをカバーでき、他局間干渉、符号間干渉やシステム間干渉を低減可能であるととを示した。
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Research Products
(3 results)