2006 Fiscal Year Annual Research Report
人口停滞・減少期に向けたわが国の都市圏の人口動態に関する包括的研究
Project/Area Number |
05J05586
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山神 達也 立命館大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 人口停滞・減少期 / ニューリングモデル / 展開法 / 都市圏内較差 / 東京大都市圏 / 大阪大都市圏 / 地方中小都市 / 舞鶴市 |
Research Abstract |
人口の停滞・減少期を迎えたわが国では、都市圏間と都市圏内市町村間との両スケールで人口動態の格差が大きくなり、それが社会・経済的側面に大きく影響すると予想される。以上を踏まえ、1:都市圏内市町村間における人口動態の較差の実態解明、2:人口の停滞・減少が続く国土周辺部の中小都市における人口動態の実態解明、に関する研究を進めた。まず、成果を公表したものを掲げる。 1:人口密度分布の不均等度を把握するモデルの提示と実証分析を行い、論文として公表した。 2:京都府舞鶴市における人口の年齢構成の地域差を検討し、その結果を学会にて発表した。 次に、現在、作業中であり、成果の発表には至っていない研究は、以下の状況にある。 1:以下の2点を目的として、文献調査を行っている。(1)人口動態の都市圏間較差、および都市圏内較差の状況の把握・理解に向けた新たな分析手法の確立。(2)一国スケールにおける居住の空間体系の理解に向けた新たな指標の提示。また、文献調査と並行して、大都市圏における居住の現状を調査した(2006年9月;静岡県浜松市、2007年1月;東京都港区・埼玉県東部地域)。 2:(1)豪雪地帯における中小都市の役割と集落の存立基盤を探るための調査を行った(2006年6月;福井県大野市)。(2)中心市街地内や都市外縁部の農村集落間でみられる人口動態の地区間較差を検討するための調査を行った(2006年12月;京都府舞鶴市)。(3)人口や産業に対する市町村合併の影響を知るための調査を行った(2007年2月〜3月;鹿児島県鹿屋市・霧島市)。 加えて、研究に必要な見識を深めることを目的として、GISのワークショップ(立命館大学大学院国際最先端プログラムWorld Human Cartography, GIS and Spatial Microsimulation)に参加した。
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Research Products
(1 results)