2006 Fiscal Year Annual Research Report
イタリア十五・十六世紀における古代建築の解釈について
Project/Area Number |
05J05753
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
飛ヶ谷 潤一郎 東京芸術大学, 美術学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | イタリア・ルネサンス / ローマ / 古代建築 / ウィトルウィウス |
Research Abstract |
平成18年度の科研費の成果としては、今年2月に日本学術振興会による平成18年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の交付を受け、中央公論美術出版より刊行された『盛期ルネサンスの古代建築の解釈』が挙げられる。この書は、2003年度東京大学大学院学位請求論文に加筆修正を施したものである。なお、ロッツ『イタリア・ルネサンス建築研究』(原著W.Lotz, Studies in Italian Renaissance Architecture, Cambridge, Mass., MIT Press 1977)という研究書の翻訳が、同じく中央公論美術出版から出版される予定で、昨年11月に同科研費による出版助成に申請した。 昨年5月に東京大学生産技術研究所で行われた地中海学会月例研究会において、「ルネサンスにおけるギリシアの広場:フラ・ジョコンドのリアルト市場再建計画の復元的考察」と題する発表を行った。この発表は、上述の『盛期ルネサンスの古代建築の解釈』の第5章に所収されている。 昨年9月に神奈川大学で行われた日本建築学会の大会において、「ブラマンテのコンフォルミタの意味について」と題する発表を行った。この発表も、上述の『盛期ルネサンスの古代建築の解釈』の付録1に所収されている。 また昨年9月に三田の慶応義塾大学で行われた中世建築研究会において、「中部イタリアにおける矩形ファサードの聖堂について」と題する発表を行った。この発表はまだ中間報告の段階にとどまっているが、今後まとまり次第、学会誌などに投稿したいと考えている。
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