2007 Fiscal Year Annual Research Report
イタリア十五・十六世紀における古代建築の解釈について
Project/Area Number |
05J05753
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
飛ケ谷 潤一郎 Tokyo National University of Fine Arts and Music, 美術学部, 特別研究員PD
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Keywords | 盛期ルネサンス / 古代建築 |
Research Abstract |
平成19年度の科研費の成果としては、日本学術振興会による(本報告とは別の)科研費の出版助成を獲得し出版された『盛期ルネサンスの古代建築の解釈』(中央公論美術出版)が挙げられる。これは平成15年度東京大学大学院学位論文に大幅に加筆修正を施したものであり、本研究課題の中心となるテーマである。 さらに共著として5月に出版された、加藤友康責任編集『歴史学事典14:ものとわざ』(弘文堂)では、「アスファルト」外、西洋建築史関係の16項目を執筆した。事典という性格上、広く浅い論述となっているが、美術史や考古学などの隣接諸分野との関連性が重視される本研究課題との関連からは実に有益な作業であり、未知の分野を調べる上でも得られた知見は大きかった。 また8月に福岡大学で行われた日本建築学会の大会において、「イタリア15世紀後半のパラッツォの矩形の戸口について」と題する発表を行った。この発表も上記の『盛期ルネサンスの古代建築の解釈』と密接に関わるものである。
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