2005 Fiscal Year Annual Research Report
学習による3次元オブジェクト部品自動合成システムの研究開発
Project/Area Number |
05J06026
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤澤 由章 九州大学, システム情報科学研究院, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 仮想現実感 / インタフェース / モーションキャプチャ / 3次元グラフィックス |
Research Abstract |
申請者は,開発システムである3次元シーン自動生成システムを拡張し,より利用者の意図を反映した学習データベースを構築した。3次元オブジェクト間の制約や特性を検証し,提案データベースに等間隔配置や連結配置などいくつかの制約を新たに加えた。これらの拡張により,より自然な部屋の配置を実現するとともに,配置から抽出する学習データの種類も十分なものとなった。拡張した3次元シーン自動生成システムに,開発システムであるDeMoCa(直感操作インタフェース)を適用し,直感的な操作を可能とするための枠組みを明らかにした。直感操作インタフェースは,マウスのクリック情報を,身体動作の「掴む,放す」で置き換えることが可能であった。また,マウスでは3次元オブジェクトの移動と回転を同時に行うことができないのに対し,直感操作インタフェースでは,手の移動と回転を入力情報として同時に行うことが可能であった。直感操作インタフェースが,従来の2次元入力装置よりはるかに効率よく3次元オブジェクトを操作可能であることを確認した。これらの結論より改良したインタフェースによる操作実験を行い,その有用性を明らかにした。この研究成果を,フランスで開催された,CGおよび3次元アプリケーションに関する国際会議である3IA'2005において口頭により発表した。 また,3次元シーンを自動的に生成するために用いたデータベースから,3次元オブジェクト同士を部品合成するためのデータベースを新たに構築した。このことから,提案データベースは,拡張性に優れていることを確認した。また,3次元オブジェクトを自動合成するためのプロトタイプシステムを開発し,直感操作インタフェースによる検証実験を行った。この研究成果を,カナダで開催された,触覚、聴覚、視覚に関する作業環境や応用システムに関する国際会議であるHAVE2005において口頭により発表した。
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Research Products
(2 results)