2006 Fiscal Year Annual Research Report
学習による3次元オブジェクト部品自動合成システムの研究開発
Project/Area Number |
05J06026
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤澤 由章 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 3次元CG / 自動合成 / 学習 |
Research Abstract |
申請者は,前年度に構築した3次元オブジェクト部品間の制約を表す学習データベースを用いて,3次元オブジェクト部品自動合成システムを開発した。開発システムは,3次元オブジェクト部品間の親子関係や,機能の関係などの学習データを用いて,3次元オブジェクト部品の自動合成および機能合成を行うことができた。本研究で提案した,3次元オブジェクト部品の自動合成手法の有用性が,開発システムを用いた検証実験により明らかとなった。また,本研究で開発した,3次元オブジェクト間の制約の自動抽出手法が,3次元オブジェクト部品合成例から部品間の制約を効率よく抽出し,制約データベースを学習できることを,開発システムによる検証実験により明らかにした。本研究で提案した,バウンディングボックスを拡張した占有空間の概念は,3次元オブジェクト部品間の制約の定義を容易にするとともに,合成例から3次元オブジェクト間の制約を自動的に抽出することも容易にするものである。 申請者は,本研究で提案した学習データベースに記述される制約データを用いて,生成された3次元オブジェクト部品群の移動方向や回転方向などの機能を制限することにより,限られた自由度の操作デバイスでも効率よくオブジェクトの編集操作が可能であることを,申請者の開発システムDeMoCa(直感操作インタフェース)による検証実験により,明らかにした。本研究により,占有空間を用いて3次元オブジェクト間に制約を導入する手法が,3次元オブジェクト部品の機能合成を容易にするとともに,3次元オブジェクト部品の編集操作の補助も容易にすることができることを明らかにした。 研究成果を,ドイツで開催された,知的ゲームとシミュレーションに関する国際会議であるGAME-ON2006において口頭により発表した。
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Research Products
(1 results)