2006 Fiscal Year Annual Research Report
システムLSI向け多機能ハードウェア自動合成技術の開発
Project/Area Number |
05J06203
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
貞方 毅 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 大規模集積回路 / 計算機支援設計 / 動作合成 / システムLSI |
Research Abstract |
今年度は、動作合成システムの開発を行い、多機能ハードウェア合成を実現するための基盤技術として専用演算器を考慮した動作合成手法の開発を行った。 動作合成システムの開発では、並列コンパイラ向け共通インフラストラクチャCOINSを利用してC言語記述を解析するフロントエンド部を構成した。動作合成のメイン処理を行うバックエンド部はC++言語により実装を行った。開発したシステムは、ハードウェア合成のために制限がいくつか存在するC言語記述から、ハードウェアのVerilog-HDL記述を生成する。本システムは、新しい合成アルゴリズムの開発に利用されている。 専用演算器を考慮した動作合成手法は、コントロール・データフローグラフ内の演算を解析し、性能向上に寄与すると予想される特定の演算群に特化して設計された専用演算器を探索・構成し高性能化・省資源化を図る手法である。本手法の研究成果は電子情報通信学会の回路とシステム軽井沢ワークショップにて発表予定である。提案する手法は1つのコントロール・データフローグラフ、つまり1つのアプリケーションを対象としたものである。本手法を複数のコントロール・データフローグラフに拡張し、複数のアプリケーション間で専用演算器を共有することが可能であれば高性能化と省資源化を同時に実現する多機能ハードウェアを構成することが出来る。よって、本手法は多機能ハードウェア合成技術の基盤技術として利用することが可能である。
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Research Products
(2 results)