2006 Fiscal Year Annual Research Report
サイロ内粉粒体層の異常流動現象の計測と高精度予測法の提案
Project/Area Number |
05J06209
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
矢嶋 泰基 九州大学, 大学院工学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 有限要素解析 / 流動現象 / 境界摩擦 / 材料構成式 / 摩擦構成式 / 繰返し荷重 |
Research Abstract |
現在,研究者は研究課題の遂行のために,有限要素解析プログラムの開発に重点を置いて研究を行っている.材料流動現象は充填材料のみならず,壁面部の材質により、その境界に働く摩擦の影響で,様々な形態の流動現象を示すことはよく知られている.こういった背景の下,研究者はその境界に働く摩擦の影響を考慮できるように,現有限要素解析プログラムに下負荷面摩擦モデルの導入を試みた.まず,はじめに材料構成式である拡張下負荷面モデル,境界部の摩擦構成式である下負荷面摩擦モデルの両モデルを連成させた解析プログラムの応答特性を把握する為に数値シミュレーションを行い,両モデルに用いる材料定数の違いによる影響について確認した.本研究の成果として,溶接学会九州支部例会および第9回応用力学シンポジウムにおいて,口頭発表を行っている.また,詳しい内容については溶接学会九州支部講演論文集No.2,pp.1-10および応用力学論文集No.9,pp.521-529に記載されている.次に,研究者は,改良した有限要素解析プログラムを用い,材料流動時に生じる荷重変化による影響を顧慮する為に,繰返し荷重が作用する場合の数値シミュレーションを行い,本解析プログラムの応答特性の把握を試みた.本研究の成果として,日本機械学会2006年度年次大会および国際学会Plasticityにおいて,口頭発表を行っている。また,詳しい内容についはThe collected papers in Plasticity, pp.571-573に記載されている. 最後に,本研究は日本学術振興会の研究助成によって行われましたことを付記し,関係者各位に深く感謝の意を表します.
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Research Products
(3 results)