2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J06467
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大野 孝恵 帝京大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 共培養 / NMDA受容体 / 皮質脊髄路 / シナプス除去 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1.NR2A,2B特異的阻害剤であるNVP-AAMO77及びifenprodilを用い、細胞外記録に加えホールセル記録の手法で、発達に伴うグルタミン酸受容体(NMDA受容体)の変化を追跡した. (1)細胞外記録の結果、培養6日目にはfield EPSPの振幅がifenprodilによって80%以上減少しNR2Bが優位であったのに対し、培養11日月にはifenprodilの効果は乏しくNVP-AANO77にて振幅が60%以上減少したことから、NR2BからNR2Aへのシフトが確認された。 (2)ホールセル記録の結果も、培養後6日目には85%以上がNR2Bであったのに対し、培養11日目には60%近くがNR2Aがになっており、NR2BからNR2Aへのシフトが確認された。 (3)レンチウイルスを用いてNR2Bを強制発現させ臨界期終了時期に何らかの影響を及ぼすかどうかを確認していく準備段階として、GFPレンチウイルスの感染実験を行い、脊髄内の神経細胞にGFPを発現させることに成功した。 2.ノックアウトマウスの導入を目的として開始したマウスにおいても、発達期の皮質脊髄路シナプスに活動依存的なシナプス除去過程が存在する事を確認し得た。 (1)培養後7-8日目には脊髄全域にシナプスが形成されるが、9日目頃より腹側からの除去が始まり13-14日目には背側部に限局することがわかった。 (2)培養液中にAPVを添加するとシナプス除去過程が阻害されたことから、この過程がNMDA依存性であることが確認された。
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Research Products
(1 results)