2005 Fiscal Year Annual Research Report
バイオナノマグネタイトの結晶成長関連タンパク質機能解析とその応用法の確立
Project/Area Number |
05J06529
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田中 祐圭 東京農工大学, 大学院・工学教育部, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 磁性細菌 / 結晶成長 / マグネトソーム / バイオナノマグネタイト |
Research Abstract |
本計画の初年度として、申請者は年次計画に従い主に以下のことを中心に研究を行いました。 1)バイオマグネタイト粒子の結晶成長因子のスクリーニング 2)結晶成長関連タンパク質大量発現ベクターの構築 3)成長過程にあるバイオマグネタイトのキャラクタリゼーション 具体的には、結晶成長過程にあるバイオマグネタイトと、結晶成長が終わったサイズの均一な粒子の分離を行い、そのマグネタイトを覆うマグネトソームと呼ばれるオルガネラの精製方法を検討しました。当初、その他のフラクションからの混入が確認されましが、分離・精製方法を細かく検討することにより、結晶成長過程のマグネトソームタンパク質の抽出が可能となりました。その結果、SDS-PAGEによってタンパク質を分離及び可視化した際に、マグネトソーム上に存在するいくつかのタンパク質のプロファイルに差異が確認できるようになりました。それらについてバンドを切り出し、トリプシンによって酵素消化し、LC-MS/MSによってタンパク質の同定を行いました。いくつかのタンパク質において機能は未知ですが、ドメイン検索などから興味深いものが特定されてきております。 それらの遺伝子についてクローニングを行い、現在大量発現系を構築しております。今後、それらのタンパク質の機能解析を行うため、ノックアウトミュータントの作成、及び目的タンパク質の細胞内局在性を評価するために蛍光タンパク質融合タンパク質を用いたコンプリメンテーションを行う予定です。
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