2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨格形成担当細胞分化決定転写因子Runx2のDNA結合共役因子の網羅的解析
Project/Area Number |
05J06774
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤田 隆司 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(SPD)
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Keywords | Runx2 / 共役因子 / 網羅的 |
Research Abstract |
初年度は実験のプラットフォーム構築に手間取り、2年目に目的となるRunx2結合因子の同定に至った。同定した因子の中から、生理的に重要だと思われた因子2つについて、その生理的役割を解明するためにトランスジェニックマウスを作成し、表現型解析を行ってきた。培養細胞を用いた解析から推定された表現型は即座に生体での機能には反映されず、トランスジェニックマウスの表現型は極めてマイルドであったため、野生型マウスとの比較検討するポイントが長期間にわたった。LaminA/Cは同定因子の1つであるが、Runx2との結合に重要な530番目のアミノ酸ロイシンは、ヒト変異体が見つかっており、プロリンへの変異体(L530P)は早老症(Progeria syndrome)の発症の原因であると同定されている。この3年間で得た成績では、早老症の骨での表現型がRunx2とlamin A/Cの結合消失に因る可能性を見いだせたことである。培養細胞を用いた解析までであれば十分な成果をあげ、公表も可能であったが、生体内での働きを明示していくことがより生理作用を打ち出していけるため、公表を差し控えるに至った。1つについては既に生体を用いた解析も終了しつつあり、次年度中には公表可能であると考える。
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Research Products
(9 results)