2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J06813
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐藤 美由紀 群馬大学, 生体調節研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | 小胞輸送 / 極性輸送 / 線虫 / 腸 |
Research Abstract |
線虫の腸において極性輸送をモニターする系を構築するため,apical面に局在することが示されている,または予測されるタンパク質群(GPI-anchoredタンパク質,膜タンパク質,分泌タンパク質)と緑色蛍光タンパク質(GFP)の融合遺伝子を腸で発現するtransgenic wormを構築した.GPI-anchoredタンパク質についてはほ乳類培養細胞を用いた解析からGPI-anchor自体がapical面への局在化を規定すると考えられているが,GPI-anchor型と予測される二つの線虫タンパク質についてそれぞれのGFP融合タンパク質の細胞内局在を調べたところ,そのうちの一つはbasolateral面にも局在し,apical面への特異的な局在化が見られなかった.今後はこれらのタンパク質がGPI修飾を受けていることを確認し,線虫の腸におけるGPI-anchoredタンパク質の挙動について,ほ乳類との共通性も含め詳しく調べる予定である.また膜貫通型タンパク質についてはapical, basolateral面それぞれに局在化するGFP markerが得られ,その基本的な輸送経路を既知の因子のRNAiによって解析した.また今後これらのmarkerの細胞内輸送をin vivoで詳細に解析するため,オルガネラマーカーを作製した.EYFP, ECFP, Cerulean, mCherryなどの蛍光タンパク質を線虫での発現に適するように改変した後,これら蛍光タンパク質を各オルガネラマーカーに融合し,線虫の腸で発現させた.今後はこれらのツールを用いて,apical面への局在化のメカニズムを詳しく解析する.
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Research Products
(2 results)