2007 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性プローブ分子を用いたマメ科植物就眠運動関連受容体の検出とその分子生理学
Project/Area Number |
05J08143
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤井 智彦 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 就眠運動 / 光親和性プローブ / Staudinger ligation / プロトプラスト |
Research Abstract |
植物就眠運動の制御に関与する覚醒物質受容体の一次構造解析を目指し、カワラケツメイの覚醒物質イソレスペデジン酸カリウムを基盤とした各種生理活性プローブ分子を用いて、受容体の標識化及びその精製法の開発検討を行った。Staudinger ligationを利用した受容体タンパク質の精製法を検討した。Staudinger ligationに適したアジド基周辺構造(α-アジドアセトアミド)を組み込んだStaudingerプローブを開発し、Catch and Release精製法のコントロール実験の成功を踏まえ、運動細胞膜画分を用いた受容体の精製検討を行ったが、Staudingerプローブの非特異的結合が予想に反して多く、夾雑タンパク質の非特異的ラベル化により受容体を単離精製することはできなかった。そこで運動細胞プロトプラストの調製を行い、生細胞上において受容体を光ラベル化することで非特異的ラベル化タンパク質を減らすことを考えたが、カワラケツメイの運動細胞プロトプラストの調製法は確立したものの、肝心の受容体タンパク質が失活していると考えられ、受容体を光ラベル化することはできなかった。
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Research Products
(1 results)