2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J08153
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
原 央子 Keio University, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 遺伝子導入法 / 分子導入法 / 神経細胞 / 原子間力顕微鏡カンチレバー / 微小針 / stamporation法 / 選択的遺伝子導入 / 高効率遺伝子導入法 |
Research Abstract |
本研究課題では、細胞内分子群の挙動を可視化するために、培養細胞への分子導入技術の開発も行ってきた。本年度は、その分子導入法を確立し、Stamporation法として、学会発表・論文発表を行った。 <培養細胞への新規分子導入法について> 細胞外分子を細胞内へ導入することは、医学・生物学の分野で細胞内の分子動態・局在や細胞自体の性質を知るために不可欠であり、現在までに様々な手法が開発されてきた。細胞内への分子導入方法は、不特定な多数の細胞へ導入する方法と、任意の細胞へ選択的に導入する方法とに分類できる。前者は、比較的簡便で高効率な方法が既に開発されているが、後者の特定の細胞へ選択的に分子を導入する方法は、未だ未成熟な方法が多く、簡便で高効率な方法の開発が求められていた。本研究では、原子間力顕微鏡(atmic force microscopy; AFM)のカンチレバーを用いて特定細胞へ選択的に分子導入する技術を開発した。AFMカンチレバーを用いた遺伝子導入法自体は現在までに試みられているが、効率が低く、外からの刺激に比較的強い細胞に対しての成功例しか得られていなかった。今回、医学・生物学の分野で簡便に応用可能なものにするために、既存の技術とは異なり、精度が高く細胞侵襲性が少ない方法と装置との開発を行い、HeLa細胞、MDCK細胞、COS細胞のような比較的強い細胞と、弱い細胞の代表である初代神経細胞への分子導入が可能になった。
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Research Products
(2 results)