2005 Fiscal Year Annual Research Report
新規プロテインチップ開発を指向したデザインペプチドマイクロアレイの構築
Project/Area Number |
05J08469
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
臼井 健二 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ペプチド / プロテインチップ / マイクロアレイ / ドライペプチドアレイ / データ解析 |
Research Abstract |
高性能プロテインチップの実現に向けて、ナノバイオ技術を用いたハイスループット検出が可能な、設計ペプチドアレイの開発を行った。これまでに行った研究結果を基に、疎水性度や電荷などをα-ヘリックス、β-ストランド、ループなどのペプチド高次構造を基本として体系的に変化させた、ペプチドライブラリを設計・合成した。これを用いて、プロテインマイクロアレイ技術の実用化において重要な課題の一つである、マイクロリットル・ナノリットルスケールでの検出が可能なナノアレイの作成やタンパク質検出を試み、その作成法、検出法の最適化を行った。その結果、固定化を行わない新規測定手法である、通常のウェットな測定ではなくドライな状態で測定を行うというドライペプチドアレイ法によるアレイ化、測定に成功した。さらに、測定から得られたライブラリペプチドとタンパク質の結合パターンである、プロテインフィンガープリントから、タンパク質の物理化学的及び機能的性質の解析が行えるよう、ライブラリに必要なペプチド群の選択方法の検討や、ユークリッド平方距離、クラスター解析などの統計学的手法を用いたデータ処理方法の確立も行った。そして、プロテインフィンガープリントによるタンパク質の構造特性の解析などが可能であることを示した。以上のように、ドライペプチドアレイ法およびデータ解析法によって、ターゲットタンパク質を見分けることが出来、その結合特性解析などのタンパク質の様々な特性解析が可能な新規の設計ペプチドマイクロアレイの構築が可能であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)