2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J08520
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
星野 友 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 特別研究員PD
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Keywords | DNAポリメラーゼ / 超音波照射 / 水晶発振子マイクロバランス / 酵素反応 / ドメイン構造 |
Research Abstract |
本研究ではDNAポリメラーゼの酵素反応素過程の速度パラメーターが様々な周波数の超音波照射によってどの様に変化するかを水晶発振子マイクロバランス(QCM)法を用いて解析し、超音波照射による酵素の構造変化がどの様に触媒活性に影響を与えているか明らかにすることを目的として研究を行い、以下の成果を得た。 1)超音波照射した状態で酵素の反応素過程を解析するために既存のQCMシステムに再現性良く、且つ定量的に超音波を照射する事が出来る装置を完成した。 2)周波数の異なる超音波照射により、周波数依存的に酵素のDNAへの結合性やDNA伸長活性が変化することがわかった。これは、超音波照射により周波数依存的にDNAポリメラーゼのフィンガー部分のドメイン構造の動きを誘起し、そのためにDNA基質への結合性が変化したためであることがわかった。
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