2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J09339
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中川 れい子 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | サイトカイン / シグナル伝 |
Research Abstract |
SOCSはサイトカインやホルモンのシグナル伝達を負に制御する因子として発見され、分子構造上の類似性から8種類の分子がSOCSファミリーに属している。これらの分子のうち、SOCS-4およびSOCS-5はアミノ酸配列上非常に高い相同性を示すことから、機能的な面で類似性があると予想されるが、いずれの分子もターゲットとなるサイトカインやシグナル伝達因子は未だ明確にはされていない。申請者は、SOCS-4/5のノックアウトマウスを作成してその表現型の解析をし、 SOCS-4/5の生理的役割を解明することを目的に実験を行っている。 本年度は、ジーンターゲティングしたES細胞由来のキメラマウスから得られたヘテロマウスの雄雌の交配を行った。その結果、SOCS-4およびSOCS-5いずれの場合も、生まれてきた仔マウスの中にKOマウスを得ることはできなかった。このことから、SOCS-4およびSOCS-5のノックアウトマウスは胎生致死であり、これらの分子が胎児発生に重要な役割を果たしている可能性が予想される。現在引き続き、胎生致死であること、および胎児発生のどの段階で異常が起こるのかについて解析を進めている段階である。 また、胎生致死の解析と並行して、成体レベルにおけるSOCS-4/5の機能を解明するため、Cre/LoxPシステムを利用したコンディショナルノックアウトマウスの作成を開始している。現在、ターゲティングベクター作成が完了しており、続いてES細胞の相同組み換えを行い、来年度中にはコンディショナルノックアウトマウスが完成する予定である。
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Research Products
(1 results)