2005 Fiscal Year Annual Research Report
プロファイル情報を用いた高性能・高品質なVLIWプロセッサ自動生成手法
Project/Area Number |
05J09887
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 悠記 大阪大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | VLIWプロセッサ / 高性能 / 低消費電力 / プロファイリング |
Research Abstract |
高性能・高品質なVLIWプロセッサを自動生成する手法を確立することを目的として研究している。これまでに,VLIWプロセッサの論理合成可能なHDL記述を生成する手法を開発したが,生成されたVLIWプロセッサの性能・消費電力面での十分な評価はまだなされていない. 最近の研究では、プロセッサの電力の大部分は命令メモリ階層により消費されていることが報告されている。 そこで現在は、海外の研究所と情報交換をしながら、命令メモリ階層における消費電力を削減するためのVLIWプロセッサのアーキテクチャ構成、および、コンパイラについて研究を行っている。 VLIWプロセッサの命令発行スロットをクラスタ化することにより、命令メモリへのアクセスを必要最低限の量に抑えることができるが、消費電力の削減効果は、クラスタ化するスロットの組み合わせおよび実行するアプリケーションのスケジューリングに大きく左右される。そこで、低消費電力VLIWプロセッサを実現するオペレーションのスケジューリング方法について研究・評価を行った。実験結果として、スケジューリングの工夫により最大約20%の消費電力削減を実現可能であることがわかり、国際会議において発表した。 Y.Kobayashi, M.Jayapala, P.Raghavan, F.Catthoor, M.Imai "Operation Shuffling for Low Energy LO Cluster Generation on Heterogeneous VLIW Processors" Proc.of ESTIMedia, pp.81-86, Sep.2005. この結果はオペレーションを同一サイクル内でのみ移動させることにより得られたものであるが、今後は異なるサイクル間でオペレーションを移動させることによりさらなる消費電力削減を狙う。
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