2005 Fiscal Year Annual Research Report
免疫セマフォリン分子Sema4Bの免疫系における機能解析
Project/Area Number |
05J09997
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 みどり 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | セマフォリン / CD100 / Sema4D / Sema4A / Th1 / Th2 / 自己免疫疾患 |
Research Abstract |
(目的)セマフォリンファミリーは従来神経ガイダンス因子として同定された分子群であるが、近年生体内において多彩な機能を有することが明らかとなっている。免疫系においてもSema4D/CD100がB細胞や樹状細胞の活性化を促進することや、Sema4AがT細胞の活性化に関与することが示されている。CD100やSema4Aと同じクラス4型セマフォリンに属するSema4Bは、新たにマウス休止期B細胞より同定された膜型のセマフォリン分子である。本研究ではSema4Bを含むクラス4型セマフォリンの生体内における免疫制御機構を明らかにすることを目的とする。 (結果及び考察)(1)マウスSema4Bに対するモノクローナル抗体を作製し、Sema4Bがリンパ球において恒常的に発現していることを明らかにした。Sema4Bの生体内における機能を明らかにするためにSema4Bノックアウトマウスを作製し、現在ホモマウスを得るために交配中である。 (2)Sema4Aノックアウトマウスを用いた解析から、Sema4AがTh1細胞上に特異的に発現が誘導され、Sema4Aノックアウトマウス由来T細胞ではTh1細胞への分化が顕著に障害されることから、Sema4AがTh1/Th2分化の制御に関与することを明らかとなった。又、CD100ノックアウトマウスは当初免疫不全を呈することが報告されたが、週齢に伴い自己免疫疾患を発症することを見出し、CD100が免疫ホメオスターシスの維持に重要な機能を担っていることが示された(International Immunology,17:1277-1282,2005)
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Research Products
(1 results)