2005 Fiscal Year Annual Research Report
低温廃熱をエネルギー源とした熱音響発電システムの開発
Project/Area Number |
05J10613
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 祐樹 東京大学, 生産技術研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | 熱音響現象 / エネルギー変換 / 熱機関 / 廃熱利用 |
Research Abstract |
熱音響エンジンは音波による気体の圧縮・膨張を利用してエネルギー変換を行う.そのため,熱音響エンジンは可動部を持たない.また,熱音響エンジンは太陽光や廃熱など多様な熱源に対応できる.さらに1999年以降の研究により,自動車のエンジンと同程度のエネルギー変換効率を実現できることが明らかになってきた.このような特徴を有した熱音響エンジンを用いて,低温排熱を電気的なエネルギーに変換するシステムを開発することが本研究の目的である. 本年度には,熱音響エンジンを定量的に評価する手法の確立を行った.熱音響エンジンの出力は音響パワーとして得られる.そのため,熱音響エンジンの性能を評価するためには,音響パワーの測定が必要である.本研究では二つの圧力センサを用いて音響パワーを測定する手法(以後2センサ法)を採用した.熱音響エンジンは中空の円管で構成されている.このような管内の音響パワーを2センサ法によって測定する例は少ない.そのため,熱音響エンジンの出力を2センサ法で評価するためには,この手法の円管内での有効性を確認する必要がある.そこで,スピーカーによって共鳴管内の気柱を強制振動させ,その共鳴管内の音響パワーを2センサ法で測定した.その結果から,2センサ法による音響パワーの定量的評価が可能である事を明らかにした.そこでさらに,熱音響エンジンを製作し,2センサ法を用いて熱音響エンジンの出力を測定し,評価した.
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Research Products
(1 results)