2005 Fiscal Year Annual Research Report
ジェミニウイルスベクターを用いた効率的な相同組換え手法の確立
Project/Area Number |
05J10764
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西川 尚志 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | ジェミニウイルス / 組換え |
Research Abstract |
本研究では、ジェミニウイルスの機能を利用して外来遺伝子の植物ゲノムDNAへの相同組換え頻度を上昇させる系を確立することを目的としている。まず、ベゴモウイルス属のBean golden mosaic virus、クルトウイルス属のBeet curly top virus、マストレウイルス属のTobacco yellow dwarf virusの感染植物をAmerican Type Culture Collectionから輸入し、ゲノムDNA全長となる約3kbのDNA断片をPCRにより増幅し、クローン化した。次に感染性クローン作製のため、複製開始点を2つ含むように、ゲノムDNA全長をタンデムに約1.5コピーとなるようなコンストラクトを作製し、バイナリーベクターに導入した。これらのベクターをアグロバクテリウムに導入し、インフィルトレーション法により宿主となる植物にそれぞれ接種した結果、全身感染が確認され、病徴が再現できた。以上の結果より、これらのベクターは感染能を持ち、タバコやシロイヌナズナなどのモデル植物を含むさまざまな植物における解析も可能となることが期待された。 次に、イネの培養細胞系を確立するため、さまざまな条件検討を行った結果、安定して維持することが可能となった。さらに、Wheat dwarf virus由来のベクターであるpWI-11を用いたイネ培養細胞の形質転換も可能となり、現在、形質転換効率の条件検討を行っている。
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Research Products
(1 results)