2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J10792
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福山 聡 The University of Tokyo, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | NALT / パイエル板 / NALT組織形成誘導細胞 / パイエル板組織形成誘導細胞 / IRF1 / RORγ / LTβR / リンフォイドケモカイン |
Research Abstract |
昨年度までの本研究によりNALT組織形成誘導細胞(NALT inducer cell : NALTi)によるNALT組織形成誘導にはリンフォトキシンβレセプター(lymphotoxin β receptor : LTβR)シグナルを必要せず、さらにNALTiのNALT原基への遊走はCXCL13などのリンフォイドケモカインに非依存性であることを明らかにした。 そこで、NALT形成メカニズムに特異的な遺伝子を同定するためにNALTiとパイエル板組織形成誘導細胞(Peyer's patch inducer cell : PPi)の遺伝子発現パターンについてサブトラクション法を用いて比較した。NALTiに強く発現していた数多くの遺伝子群の中からinterferon regulatory factor 1(IRF1)に注目し、IRF1^<-/->マウスのNALT形成を検討した。驚くべきことに、パイエル板やリンパ節の形成は正常であったが、NALT形成はほとんど認められなかった。 さらに我々の検討によって、RORγ^<-/->マウスはパイエル板やリンパ節が欠損するにもかかわらず、NALT組織形成は正常であることが明らかとなった。FACSや組織学的解析により、RORγ^<-/->マウスではPPiは欠損しているが、NALT原基へのNALTiの集積は障害されていなかった。さらに我々はNALTiはPPiと比較してCD4の発現が低レベルである事も見いだした。したがって、CD3^-CD4^<high>CD45^+細胞であるPPiとは対照的に、CD3^-CD4^<low>CD45^+細胞として識別されるNALTiはRORγ非依存的に分化し機能する。 以上の検討により、NALT組織形成はRORγ非依存的に分化するCD3^-CD4^<low>CD45^+NALTiによって誘導され、IRF1はNALT初期形成に必須であることが明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Regulatory role of lymphoid chemokine CCL19 and CCL21 in the control of all ergic rhinitis2007
Author(s)
Takamura, K., Fukuyama, S., Nagatake, T., Kim, DY., Kawamura, A., Kawauchi, H.and Kiyono, H.
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Journal Title
Journal of Immunology 179
Pages: 5897-5906
Peer Reviewed
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[Journal Article] A novel M cell-specific carbohydrate-targeted mucosal vaccine effectively induces antigen-specific immune responses2007
Author(s)
Nochi, T., Yuki, Y., Matsumura, A., Mejima, M., Terahara, K., Kim, DY., Fukuyama, S., Iwatsuki-Horimoto, K., Kawaoka, Y., Kohda, T., Kozaki, S., Igarashi, O.and Kiyono, H.
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Journal Title
Journal of Experimental Medicine 204
Pages: 2789-2796
Peer Reviewed
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