2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J10888
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
古屋 薫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | ウズベク語 / フェルガナ |
Research Abstract |
平成17年10月27日から同年11月23日までの間、ウズベキスタン共和国のタシュケント市(首都)およびフェルガナ盆地内のコーカンド市、フェルガナ市、アンディジャン市においてウズベク語の各方言を調査した。特に重点的に調査したのはコーカンド市の方言、次いでタシュケント市の方言である。以前からコンサルタント(インフォーマント)として調査に協力してもらっていた方言話者に今回も調査への協力を依頼した。予め用意しておいた調査項目(質問事項)数千件につきインタビューを行い、語彙などを聞き取って音声学記号で筆記し、また録音機材(今回はMD)を用いて話者の発話を録音した。調査で採取した方言データは現在作成中の方言辞書や文法書の一部となるほか、平成18年度に発表を予定している国際学会や学術雑誌論文のための資料となる。研究の概要については、(財)アジアクラブ主催の中央ユーラシア調査会(座長:袴田茂樹・青山学院大学教授)などで発表する機会があった(発表テーマ「フェルガナ調査報告」)。現地調査においては、上述の聞き取り調査に加え、現地発行の研究書・ジャーナルや入手困難な学位論文などを購入し、またウズベク語方言学のシャーアブドゥラフマノフ教授や辞書学のウマーロフ教授ら、科学アカデミー所属の言語学者から研究上有益な助言や資料の提供を受けた。このような先行研究に関する情報や現地研究者からの提供資料は、平成18年に発表予定の出版物や学会発表に反映される。(620字)
|