2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本における死の産業化:葬儀産業からみる死の変容と動態
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05J10954
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
田中 大介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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| Keywords | 死 / 産業 / 儀礼 / 葬儀 / 葬儀産業 / 人類学 / 死生学 / 労働 |
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| Research Abstract |
平成18年度は博士論文の執筆を進めることを主軸の作業に据えるとともに、これまでの研究を補完するための実地調査を主に西日本の都市部および村落部において実施した。この調査においては、従来の知見においては未だ民俗風習的な葬儀実践が色濃いとされてきた地域においてもさらに産業化の影響が浸透し、葬儀社の存在も単なる物品とマンパワーの供給だけでなく、能動的な知識と情報の提供に至る業態に変化していることが把握できた。
また、こうした実地調査における短期フィールドワークやインタビューなどの作業と並行して、昨年度までの理論的研鑽をより深めるため、文献資料の収集と分析に注力した。この文献資料研究においては、葬儀実践および葬制の近代的変遷のみならず、死をとらえる広範な社会理論の摂取と検証につとめた。さらに、これらの作業から得た情報や分析を国内外の研究者と討議し、文化人類学分野のみならず他周辺領域の研究会などにも積極的に参加して、これまでの研究成果を学際的見地から省察し、さらに実証的な知見を獲得することができた。
なお、今年度において実施した以上の作業は、論文"Conceptualizations of Death in a Commercial Context : The Funeral Business in Present-day Japan"にまとめられ、平成18年11月に学術誌Research in Economic Anthropology (Vol.25)において査読付学術論文として出版された。
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