2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J11149
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小山 文一 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | Ads / CFT対応 / 重力 / ゲージ理論対応 / ブレイン / ゲージ理論 / 宇宙論 |
Research Abstract |
現在の宇宙は非常に小さい正の宇宙項を持つことが観測されている。これに対して、超弦理論で、反D3ブレインをコニフォルドの先端に導入し、小さな正の宇宙項を持つドジッター時空を実現するモデルが、PolchinskiやKachruらによって提案された。このモデルに対して、インスタントンを経由した超対称真空への崩壊モードを超重力理論を用いて解析した。崩壊による宇宙寿命を評価し、現在観測されている宇宙年齢と比較して、モデルの妥当性を議論した。 コニフォルドにD3ブレイン、D5ブレイン、D7ブレインおよび07プレインを導入した系は、重力解が知られており、またゲージ理論もN=1超対称性があるので、両者の解析が可能である。この系はD5ブレインの導入によって共形不変性が破れている。この系の重力解、ゲージ理論を解析し、共形不変性がない場合の重力/ゲージ理論対応を議論した。特に、N=1超対称性を用いてゲージ理論のモジュライ空問を詳細に解析し、垂力解と一致することを確認した。その結果を論文として出版した。 コニフォルドのような佐々木-Einstein多様体のコーンとして作ったカラビヤウ多様体を考え、その先端にD3ブレインD5ブレインを導入すると、bi-fundamental表現に属する揚が結合したN=1超対称ゲージ理論が得られる。これらのゲージ理論のオービフォルドやオリエンティフォルド理論を考え、超対称性が破れた準安定な真空をもつゲージ理論が多数存在すること示した。
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Research Products
(1 results)