2006 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法に基づく新規骨形成誘導剤・遺伝子治療の開発と骨再生システムの確立
Project/Area Number |
05J11405
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大庭 伸介 東京大学, 医学部附属病院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 骨再生 / 骨芽細胞分化シグナル / 人工ウィルス / 骨形成誘導剤 |
Research Abstract |
1.マウス臨界骨欠損モデルの確立 マウス頭蓋部に直径4mmの円形骨欠損を作製し、放射線学的(X線写真・CT)に6ヶ月まで経時的に観察し、その自然経過に関する基礎データを蓄積した。術後2ヶ月より、欠損辺縁部から少量の骨形成を認めたことから、術後2ヶ月以内であれば本モデルは臨界骨欠損モデルとして利用できることが示唆された。 2.細胞シート工学を利用した再生骨移植法の検討 caALK6+Runx2をマウス背部より分離・培養した皮膚線維芽細胞に導入し、アテロコラーゲン膜・PLGAといった足場材料上に播種して培養した。導入後玉週間で石灰化と骨芽細胞分化マーカー遺伝子の発現上昇が認められたことから、これらの細胞が足場材料上で骨様組織を形成したことが示唆された。次にマウス頭蓋部に直径4mmの円形臨界骨欠損を作製し、上記の骨様細胞シートを欠損部へ移植したところ術後4週で骨再生が認められた(Ohba S. et al. FASEBJ, in press)。 3.新規骨形成誘導剤・人工ウィルス遺伝子治療による生体内骨再生・骨修復療法の検討 新規骨形成誘導剤としてヘリオキサンチン誘導体を同定した(Ohba S. et al. Biochem Biophys ResCommun, in press)。本剤をα形リン酸3カルシウムに混和して局所投与用製剤を作製し骨欠損モデルマウスに移植してその治療効果を判定したところ、術後7週で骨再生が認められた(投稿準備中)。さらに、caALK6+Runx2の遺伝子導入用人工ウィルスをα形リン酸3カルシウムに混和して骨欠損モデルマウスに移植したところ、術後4週で骨再生が認められた(投稿中)。
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Research Products
(3 results)