2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J11836
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
茂木 信宏 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | aerosol / atmospheric chemistry |
Research Abstract |
1.雑誌論文(Aerosol Science and Technology)の執筆 2.レーザー誘起白熱&光散乱法ブラックカーボン測定器の改良 レーザー光散乱法によりブラックカーボンの散乱断面積を定量的に計測すること、また、レーザー誘起白熱法での検出粒径下限を改良することは、ブラックカーボンの気候影響を見積もる上で大きな進歩となる。本研究では上記の目的のために従来の測定器の改造を行った。 改良によって改善した測定器の性能 (1)散乱光検出器に多素子型Avalanche Photo-diodeを採用することにより、ブラックカーボン粒子の光散乱断面積を定量できるようになった。 (2)白熱光検出器をAvalanche Photo-diodeから光電子増倍管に変更することにより、ブラックカーボン粒子の検出下限粒径が改善された。 (3)測定器が取り込むサンプル空気の流量を計測する手法として、差圧管式体積流量計を導入することにより、体積濃度の計測値の信頼性が高くなった。 3.雑誌論文(Geophysical Research Letters)の執筆 4.レーザービーム中で蒸発する粒子の光散乱断面積を計測する手法の開発 エアロゾル計測技術として広く用いられているガウスビームを用いたレーザー光散乱法において、レーザービーム中を通過する粒子の散乱断面積の時間変化(蒸発状態)を計測することができる新しいデータ解析方法の開発を行った。この解析手法により、従来型のエアロゾル光散乱計測システムでエアロゾルの蒸発状態、蒸発速度を定量的に計測することが可能となった。(学会発表2)
|
Research Products
(2 results)