2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J50952
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
斉藤 匡人 慶應義塾大学, 大学院・政策・メディア研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ネットワーク視覚化 / tcpdump / セキュリティソフトウェア / 視覚化ソフトウェア / ネットワークトラフィック / 三次元情報視覚化 / ネットワークインタラクション / 3D-tcpdump |
Research Abstract |
本年度は、「ユビキタスネットワークブラウザに関する研究」において、解説論文誌二件、国際ワークショップ発表一件の対外研究実績を残した。本研究では、パーソナルコンピュータ(以下、PC)上の通信トラフィックとネットワークトポロジの三次元グラフィカル視覚化ソフトウェア(ユビキタスネットワークブラウザ、以下UNB)を研究開発している。研究成果として、モバイル社会研究所の季刊誌「Mobile Society Review 未来心理 Vol.003」において、「座談会 若手研究者が考える、未来のモバイル社会像 〜ユビキタス社会の光と影とは〜」と題した記事において、UNBの概要と開発に至るまでの設計思想を紹介し、本ソフトウェアのスクリーンショット画像なども掲載している。また、日本ソフトウェア科学会から発行されている「コンピュータソフトウェア論文誌22巻4号」の「SPA2005の報告」解説記事において、2005年3月に行われた『第8回プログラミングおよび応用のシステムに関するワークショップ(SPA2005)』にて本研究のデモンストレーション発表を行った際の、発表概要とポスターセッション最優秀発表賞受賞に関して、共著者として執筆した。2005年8月には、Stanford Universityで行われた国際ワークショップ「International Workshop on Ubiquitous Media and Social Infrastructure 2005」にて、本研究の口頭、ポスター、デモンストレーション発表を行った。 研究実施結果としては、UNBソフトウェア開発において、UNBに対するユーザ要求処理エンジン部とその三次元表示グラフィカルインタフェース部の開発を行った。エンドPCにおけるネットワーク通信視覚化モデルとして「E-R-E」モデルを提案し(EはEnd Host、RはRouterを表し、通信を行っている両エンドPCと自PCから一番近いルータ一つを視覚化する)、ネットワークへの習熟度や興味に応じて、「E-R2-E」(自ホストから一番近いルータ二つも視覚化)や「E-RA-E」(途中経路に存在する全てのルータも視覚化)と変化するモデルを処理エンジン内にて実現した。これに伴ってインタフェース部も機能追加を行った。
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Research Products
(3 results)