2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J53222
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金 賢仙 早稲田大学, 法学学術院, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 会計規範と法 / 法目的 / 公益事業持株会社法 / 中国資本市場 / 中国先物規制 |
Research Abstract |
(1)会計基準設定過程における、法目的と会計規範との関係についての一考察(一)〜米国企業結合会計基準における持分プーリング法の史的変遷を題材に〜」 それぞれが変容の時期にある企業会計に係る(1)法と会計規範との相互依存性および(2)法目的にかなう会計規範とはどのようなものかという問題意識の下、(日本ではしばしば疑問符と共に論じられる企業結合会計基準のうちの)持分プーリング法という会計処理方法を素材として、主に、米国におけるその史的変遷を追い、米国の証券諸法が制定された当時に用いられていた会計処理方法の一部が証券諸法の法目的に根ざしたもの(本稿で素材とした持分プーリング法は、公益事業会社の料率規制の下で発案)であったことを確認し、今日の企業会計法制になんらかの示唆を得ようとしたものであります。 (2)「中国における先物に係る法規範の体系について」 1980年代以降、紆余曲折を経て現在に至る中国の先物市場関連法制につき、その歴史的背景・系譜につき整理し、かつ、現行の主要法令(行政法規3件、裁判所司法解釈2件)につき、網羅的な考察を行いました。中国の先物法制についての資料は日本では比較的少ない模様なので、その蓄積に少しでも貢献したいと考えております。
|
Research Products
(2 results)