2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J53222
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金 賢仙 早稲田大学, 法学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 中国会社法 / 中国証券法 / 中国立法 / 米国企業会計規範制度 |
Research Abstract |
テーマを日本、米国および中国の資本市場法制としていますが、このうち、 (1)中国では、2005年11月に「会社法」および「証券法」が改正されました。この両国の改正作業につき、所属する早稲田大学21世紀COE企業法制と法創造総合研究所が、中国の全国人民代表大会(※日本の国会に相当)常務委員会の法制工作委員会および中国証券監督管理委員会と、学問的な見地からの研究交流を行っていますが、その学術会議に参加する機会をいただき(※通訳を担当)、中国の資本市場法制で起こっている問題点を立法で対処・解決しようとする場面を直接に体験しました。具体的には、2005年3月に中国・北京において上記の中国の二つの国家機関と3日間集中で「会社法」についての学術会議があり、2005年7月に上記機関の訪日団による日本の資本市場法制についての研究・調査があり、2005年9月に中国・北京において(3月と同様に)「証券法」についての学術会議があり、それぞれに同行し、研鑚を積みました。これらを踏まえて、現在両法に係る中国立法担当者による改正法逐条解説資料を日本語へと翻訳しており、近く発表することとなっております。 (2)米国については、修士論文でテーマとした企業結合会計基準という問題点から出発し、主に1890年代から1930年代まで(※特には、証券法制定直前の時期、ニューディールの時期等)における、会計基準制定の過程につき、文献調査をしております。これらの内容を追補した上で、発表をする予定であります。 (3)日本については、主に上記の(1)および(2)について考察をする際に、並行して該当箇所についての理解を深めるよう努めるほかに、各種研究会に積極的に出席(私法学会、早大COEの3-A.,b.企画、1-c.企画、東京商事法研究会、全国商品取引所連合会翻訳検討会等。※私法学会を除き、それぞれ毎月1回開催。)をし、問題意識を深めております。
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Research Products
(1 results)