1994 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域から北極圏への黄砂や硫黄・窒素酸化物の輸送-自由大気中の物質拡散-
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06041049
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHOW G. アラスカ大学, 地球物理研究所, 教授
李 敏煕 韓国環境同友会, 科学委員
金 潤信 漢陽大学, 保健環境科学部, 教授
こん 知本 中国科学院, 安徽光学精密機械研究所, 所長
石 広玉 中国科学院, 大気物理研究所, 室長
長田 和雄 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (80252295)
林 政彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (50228590)
松永 捷司 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60022729)
柴田 隆 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70167443)
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Keywords | 北極圏エアロゾル / 自由大気 / 物質拡散 / 火山性エアロゾル |
Research Abstract |
粒子状の硫黄酸化物あるいは窒素酸化物のグローバルな循環は地球環境の変動過程とさまざまなつながりをもっている。火山性の硫酸エアロゾルの極地域への核散が極成層圏のオゾン消失にあたえる影響などはその代表的なものである。 中緯度地域に発生の起源を持つ物質が北極圏に輸送される過程、およびそれが地球規模の物質循環にしめる役割を明らかにすることを主たる目的とし以下のような観測研究を行なった。 中国、韓国、日本、およびアラスカ(アメリカ)で、黄砂(対流圏)や火山灰(成層圏)、あるいは硫黄酸化物や窒素酸化物からなるエアロゾルの高度分布やその時間変化を図ること目的として; アラスカでは成層圏エアロゾルの濃度変動を知るためのライダー観測をフェアバンクス郊外で平成6年の暮れから行なった。同時に、今後の多点試料採集を計画するための予備調査も実施した。 中国では、大型気球をもちいてエアロゾルの濃度を観測するとともに、エアロゾルを直接採集しそれを回収した。一部の試料は気球の回収時に破損したが、対流圏上部までの試料を入手することができた。 韓国では、多点観測のための予備調査を実施し、関係機関を訪問すると同時に共同の試料採集計画を検討した。両者の間の調整は完全には出来上がらなかった。
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Research Products
(1 results)