1994 Fiscal Year Annual Research Report
日中両国における漁業管理の比較研究-漁業技術を中心として-
Project/Area Number |
06045013
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
松田 皎 東京水産大学, 水産学部, 教授 (90026485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萬 栄 青島海洋大学, 水産学院, 講師
劉 群 青島海洋大学, 水産学院, 講師
陳 大剛 青島海洋大学, 水産学院, 教授
候 恩淮 青島海洋大学, 水産学院, 教授
高 清廉 青島海洋大学, 水産学院, 教授
東海 正 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (30237044)
兼広 春之 東京水産大学, 水産学部, 教授 (80134857)
佐藤 要 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20017073)
小野 征一郎 東京水産大学, 水産学部, 教授 (40017075)
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Keywords | 過剰就業 / 網目 / 雑魚 / 餌料 / 水産資源 / 漁業管理 |
Research Abstract |
中国側研究者は中央水産研究所・水産工学研究所・漁業機械メーカー等を訪問し、実地見聞を広めヒアリングを試みた。日本の進んだ研究体制・研究設備に接し、得るところが大きかったようである。しかし短い日程のため、日本漁業の実態にはあまり触れる余裕がなかった。この点は次年度以降の課題として残されている。 日本からは青島海洋大学・黄海水産研究所等を訪問し、実態調査を試みた。また中国農漁業部水産局(北京)において水産行政・政策についてヒアリングを行った。しかし両者ともに短時間の調査・意見交換にとどまり、実態認識を充分に深めるには至らなかった。人口が多く過剰就業が支配している中国においては、漁業は成長部門であり、雇用人口の吸収先となっているようである。漁業部門に進出しようとする圧力が相当高く、カツオ・マグロなどの遠洋漁業もその対象となっているのではないかと思われる。 水揚港に行き漁網を見る機会があったが、網目が非常に小さく、雑魚=多種多様な魚種を根こそぎ漁獲しているのではないかという印象をもった。養殖業については収穫=出荷時期が終わり、どういう餌料を使っているかを確かめるに至らなかった。この雑魚がどのように利用されまた流通しているのか、養殖魚のエサにまわっているのではないか、水産資源の維持・確保の点からも追跡する必要があろう。15EA04:漁業管理は漁業の実態から出発しなければならないが、日中両国のおかれている条件をよくつき合わせていくことが何よりも重要であろう。この見地から、実態調査を深めていきたい。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 松田 皎: "瀬戸内海における小型底曳網の非有用投棄魚に対する網目選択性" 日本水産学会誌. 60-3. (1994)
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[Publications] 松田 皎: "中層トロームシステムの動的制御特性に関する海上実験" 日本水産学会誌. 60-4. (1994)
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[Publications] 松田 皎: "反リ比の異なる湾曲板の流体・特性に及ぼす底面の影響" 日本水産学会誌. 59-4. (1993)
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[Publications] 小野 征一郎: "公海漁場の現状と課題" 漁業経済研究. 39(2). 1-33 (1994)
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[Publications] 兼広 春之: "返し網付垣網の誘導効果に関する基礎的研究" 日本水産学会誌. 58-9. (1992)
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[Publications] 兼広 春之: "ナイロンテグスの疲労破壊形態" 日本水産学会誌. 58-12. (1992)
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[Publications] 東海 正(共著): "地球にやさしい海の利用" 恒星社厚生閣, (1993)