1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06207207
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松尾 文碩 九州大学, 工学部, 教授 (80037845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 正幸 九州大学, 工学部, 助手 (50216909)
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Keywords | 基礎原子式書換系 / 法的推論 / ウイーン売買条約 |
Research Abstract |
最も単純な論理式である関数自由基礎原子式の列を書き換える形式系を,基礎原子式書換系といい,この系に基づいたソフトウェアシステムをREGA(REwriting system for strings of function-free Ground Atoms)という. 国際物品売買契約に関する国連条約(United Nations Convention on Contracts for the International Sales of Goods;CISG)は,1980年4月10日ウイーンにて採択され,1988年1月1日発効したものであり,ウィーン売買条約あるいはCISGと通称されている。 本年度は,REGAによってこのウイーン売買条約の第II部の推論を行うシステムを構築し,基礎原子式書換系方式に基づく規則推論の有効性を示すとともに,規則推論を行うための問題点を明らかにした.ウイーン売買条約第II部に関する設例については,REGAの枠組みで推論可能であることがわかった.条約中に現れる総合的判断を必要とする条件については,事例を調査し規則化する必要がある.更に,ウイーン売買条約の本体である第IIIについて規則化を行う必要がある.
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