1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06301002
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加地 伸行 大阪大学, 文学部, 教授 (40022363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 邦弘 大阪大学, 文学部, 助教授 (30182661)
塩出 雅 武庫川女子大学, 文学部, 助教授 (30144413)
岸田 知子 高野山大学, 文学部, 助教授 (20093403)
中林 史朗 大東文化大学, 文学部, 助教授 (60180345)
大島 晃 上智大学, 文学部, 教授 (00114413)
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Keywords | 類書 / 分類 / 芸文類聚 / 群書治要 / 喩林 / 図書編 |
Research Abstract |
平成7年度科学研究費用補助金総合研究∧「類書の総合的研究」(研究代表者・加地伸行)は、当初の計画通り、全体研究と個別研究の二方面から鋭意研究を推進し、各々次のような成果を挙げることができた。 まず、個別研究の成果は、『研究成果報告書(冊子体)』として発表した。ここでは、まず、類書の基本的性格、概念、成立などの大枠について、加地伸行「類書における分類の基本的意味」、杉山一也「類書の概念」、南昌宏「分類にみる中国の世界観」、湯浅邦宏「類書の成立」が考察した。また、これらの総論を踏まえ、代表的な個々の類書について、神林裕子「『玉海』の分類-陳仕華著『玉伯厚及玉海藝文部之研究』を通じて-」、岸田知子「『玉篇』と類書 付『玉篇』引書一覧」、佐藤一好「『喩林』の『百喩経』引用について」、塩出雅「白氏六帖』について-その書誌学的事柄-」、滝野邦雄「紀州藩版『 書治要』の版本について」、竹田健二「『尉繚子』と類書-類書における引用について-」、中林史朗「『藝文類聚』讚書箚記一巻一から巻五までを中心にして-」、藤居岳人「『群書治要』における古典籍の引用傾向-『論語』を中心として-」、矢羽野隆男「『図書編』成立の思想的背景」、湯城吉信「類書蒙求類について」吉井慎二郎「『 雅』における雅言と博物-類書的理念の濫觴-」が各々考察し、これまで断片的にしか取り上げられなかった類書について、世界で初めて、中国文化という巨視的な立場から総合的な研究の成果を挙げることができた。 次に、全体研究として、日本国内および海外の主要大学・図書館等所蔵の類書調査を行ない、その目録の草稿を作成した。この草稿は、京都大学人文科学研究所、神宮文庫、名古屋市蓬佐文庫所蔵分を初めとして、今後、その詳細な目録を発表し、広く内外の研究に供する予定である。
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