1994 Fiscal Year Annual Research Report
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06301021
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Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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| Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
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Principal Investigator |
大島 巌 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (20194136)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 和弘 東京都立大学, 人文学部, 助手 (50222170)
稲葉 昭英 淑徳大学, 社会学部, 専任講師 (30213119)
野沢 慎司 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40218318)
松岡 英子 信州大学, 教育学部, 助教授 (20126709)
藤崎 宏子 聖心女子大学, 人文学部, 助教授 (90145649)
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| Keywords | 生活ストレス / ソーシャル・ストレス / 家族 / 家族生活 / 対処パターン / 支援ネットワーク / 意識調査 / 精神障害者 |
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| Research Abstract |
家族生活を中心とするストレス研究は、特定の大きな困難な状況にある家族の場合に限らず、一般の家庭生活場面をも対象として、ソーシャル・サポート研究との関連で捉える方向が期待されている。
本年度は、前半に研究会議を開催し先行研究の再分析と文献研究により、特定ストレスの下での家族と一般住民家族における生活ストレスの特異性と共通性を捉える方法について理論的・実証的に検討した。
この結果に基づき、まずは特定状況にある家族の場合について、調査実績のある川崎市(144例)と長野県東信地区(123例)の精神障害者家族サンプルに対して10年目の第2次追跡調査を実施した。また,91年に行った精神障害者を抱える家族の全国組織会員に対する調査のうち、継続調査の協力者(「家族モニター」)約3000例に対して,第2年度の本格調査へ向けてPRと関係維持のために、これまでの調査結果をフィードバックする簡単な報告と状況把握のための調査を進行中である。
結果がまとまりつつあるのは,川崎・長野の第2次追跡調査のみであるため、その概要を以下に示す。
1.これまで275例の状況が把握でき、このうち主たる援助者である回答者に変更があったのが76例(27.6%)、本人が死亡したのが32例(11.6%)、家族ケアの困難等により地域生活が困難となり長期入院になったのが37例(13.5%)あり、10年前と同じ家族から援助を受け地域生活が維持されていたのは147例(53.5%)のみだった。
2.主たる援助者が変更した76例中、地域生活の中断は12例で、死亡を除く59例は別個の支援ネットワークが形成され地域生活が維持されていた。
3.新たに導入された援助資源については、都市部の川崎では社会的な援助資源が活用され,農村部の長野では同胞や親族による援助と同時に、近年グループホームなどの制度的な資源が導入されていた。
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