1994 Fiscal Year Annual Research Report
国語科教育改善のために国語能力の発達に関する総合・実証的研究
Project/Area Number |
06301094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大槻 和夫 広島大学, 教育学部, 教授 (60033544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植山 俊宏 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (50193850)
牧戸 章 滋賀大学, 教育学部, 講師 (40190334)
山元 隆春 広島大学, 学校教育学部, 講師 (90210533)
位藤 紀美子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
吉田 裕久 広島大学, 教育学部, 助教授 (80108373)
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Keywords | 発達 / 国語能力 / 説明的文章 / 文学作品 / 文章表現 / 音声表現 / 調査研究 / 発達モデル |
Research Abstract |
次の3段階を設定し、課題を追究した。 1,領域別の研究の到達水準の把握・集約の段階 研究計画として設けた説明的文章・文学作品・文章表現の3領域に加えて、音声表現領域を新たに設定し、文章表現と連動する形で研究課題の追求を試みることになった。したがって、到達水準の把握もこの4領域で行った。本年度発表した(発表予定の)研究論文はこの段階のものである。⇒研究業績参照 2,領域別の過程モデル及び発達モデルの構築 予備調査の仮説となる過程モデル(第一次)を説明的文章・文学作品・文章表現の3領域ごとに構築した。音声表現に関しては、当面は文章表現に準ずるものとして扱うものとし、今後の進展によっては、独立したモデルを設定することも構想している。 発達モデルに関しても、3領域ごとに予備調査の仮説となるモデルを構築した。 3,予備調査の段階 説明的文章・文学作品・文章表現の3領域に関しては、学校種及び学年を統一(小学校3〜6年)し、予備調査を行った。規模は、領域により若干異なるが、一学年1〜2学級とした。説明的文章では、認識の形成度及び反応調査を、ついで、文学作品では、作品受容状況及び反応調査を、さらに文章表現では、統一した課題で作品作成の事例調査を、それぞれ実施した。これらの調査は、1月〜3月の期間に実施し、現在分析、総合の段階にある。また、音声表現の領域では、授業観察・記録による実態調査を実施し、これも現在記録(ビデオ)の分析中である。 4,今後の計画・展望 第二年度では、予備調査の分析、総合、集約によって得られた過程モデル及び発達モデルをより精密なものへと修正・整備し、本調査(大規模調査)の仮説とする。さらに、本調査の成果をふまえて、実験授業を計画・実施し、科学的に実証する。平行して、各領域の研究の到達水準の集約を完成する。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 三浦和尚: "国語科における教育話法の研究-実習後の話法の自覚-" 教育学研究紀要. 40(印刷中). (1995)
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[Publications] 田中俊弥: "「教育、国語教育」論の基底-国分一太郎、相沢とき共著『教室の記録』を中心に-" 教育学研究紀要. 40(印刷中). (1995)
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[Publications] 山元隆春: "テクスト解釈の発達に関する試論" 論叢国語教育学. 2(印刷中). (1995)
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[Publications] 山元悦子: "話しことば指導の領域とその系統について" 福岡教育大学紀要. 44. 55-65 (1995)
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[Publications] 植山俊宏: "説明的文章の教材性に関する考察(3)-「アリの行列」を中心に-" 教育学研究紀要. 40(印刷中). (1995)