1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06302031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂野 昇平 京都大学, 理学部, 教授 (30019468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板谷 徹丸 岡山理大, 蒜山研究所, 教授 (60148682)
鈴木 和博 名古屋大, 理学部, 助教授 (90111624)
鳥海 光弘 東大, 理学系研究科, 教授 (10013757)
平島 崇男 京都大学, 理学部, 助手 (90181156)
北村 雅夫 京都大学, 理学部, 教授 (70004489)
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Keywords | 変成作用 / モデリング / P-T経路 / 岩石組織 / ミグマタイト |
Research Abstract |
今年度は岩石学的な過程をどうやれば物理学的科学として定量的な検討に耐えるものに発展できるかの討議を中心とした。そのため7月19日九州大学で小人数の会を開き、当面の課題の集約を行った。それに基づき11月21、22、23の3日間福岡において討論集会を開いた。集中的に討論された課題は:1)累帯構造から何を読み取れるか、2)変成岩の造岩鉱物学、3)Gibbsの方法による温度圧力履歴の定量化、4)ミグマタイトの生成における流体の役割、5)変成帯の温度構造の新知見などであった。わが国におけるミグマタイト成因論には理論的な問題があることと同じく構造地質学的研究が国際的水準に達していないという指摘が研究会後の総括で指摘された。 これらの成果は第3年度の終わる頃Journal of Metamorphic Geologyに日本の変成帯という仮題で特集号を印刷することを研究集会に参加した当該雑誌の編集主幹,Michael Brown教授と合意している。また沈み込帯内部での熱伝導、反応拡散系の岩石の組織解析への適用などの問題は3月東京で開く小討論会で検討する予定である。なお本総合研究でおこなった個別に発表された研究は1996年に月刊地球の特集号で国内の研究者に紹介する予定である。
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