1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06304043
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
長坂 信夫 広島大学, 歯学部, 教授 (30064827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小椋 正 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00059362)
中田 稔 九州大学, 歯学部, 教授 (40014013)
西野 瑞穂 徳島大学, 歯学部, 教授 (90029976)
赤坂 守人 日本大学, 歯学部, 教授 (30059505)
野田 忠 新潟大学, 歯学部, 教授 (00013970)
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Keywords | 幼若永久歯 / 口腔健康管理 / 萌出程度 / 歯質異常 / 形態異常 / 齲蝕 / 歯肉炎 / 咬合 |
Research Abstract |
本研究は、全国29大学の小児歯科学教室が協力し、幼若永久歯の全てを疫学的に調査し、その結果を分析・検討することにより小児期の幼若永久歯について、総合的に集大成することで、幼若永久歯を保護し,口腔健康管理法の確立を目的としている。研究内容は,29研究機関が行う「総合研究」と各研究機関が単独あるいは複数で行う「分担研究」とでなっており,本年度は研究結果の総合的検討を行った。 総合研究は「幼若永久歯の総合調査」を29研究機関で1995年4月1日より8月31日までを調査期間として行った結果から,萌出程度,歯質・形態異常・齲蝕判定,処置内容,歯肉判定,歯垢判定,歯列・咬合状態の7項目について年齢別,萌出程度別に集計し結果を得た。対象資料は男児2015名,女児2065名計4080名であった。幼若永久歯の総合的研究における総合調査結果は研究組織で検討まとめを行った。分担研究は次の7分野の結果を得た。すなわち,1.幼若永久歯の齲蝕罹患状態,2.幼若永久歯の歯質状態,3.幼若永久歯の歯列および咬合形成,4.幼若永久歯の異常,5て,5.幼若永久歯の萌出と食生活,6.幼若永久歯の歯肉および歯髄状態,7.幼若永久歯の修復処置および予防である。尚,本総合研究と分担研究の成果は,本年度公開発表会を開催し発表した。 本成果は,小児期における幼若永久歯の保護ならびに口腔健康管理の確立のための一方向性を示唆できたと考えている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 野田 忠: "新潟大学歯学部小児歯科外来において処置した萌出障害について(1979-1996)" 新潟歯学会雑誌. 26・1. 79-88 (1996)
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[Publications] 後藤譲治: "永久歯歯冠修復処理に関する実態調査-1984年と1994年度の比較-" 小児歯科学雑誌. 34・3. 570-580 (1996)
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[Publications] 小口 春久: "幼若永久歯の外傷と歯髄血流" 小児歯科学雑誌. 34・3. 753-761 (1996)
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[Publications] 祖父江 鎮雄: "幼若永久歯における中心結節の予後について" 小児歯科学雑誌. 34・5. 1036-1043 (1996)
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[Publications] 中田 稔: "下顎第一大臼歯の萌出,咬合推移と咬合接触面積および咬合力の変化第一報 初回採得資料の分析結果について" 小児歯科学雑誌. 34・5. 1171-1180 (1996)
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[Publications] 小野 博志: "幼若永久歯の歯根吸収に関する臨床的研究" 小児歯科学雑誌. 34・5. 1215-1225 (1996)