1995 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂症者のセルフヘルプグループの設立と運営に関する調査研究
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06401005
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
岩田 泰夫 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (50213294)
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Keywords | セルフヘルプ運動 / 患者会 / 精神分裂病 / 回復過程 / 調査 / セルフヘルプグループの支援 |
Research Abstract |
今年度における調査研究とその成果は、以下のように整理することができる。 1,文献研究 「セルフヘルプ運動」「新しい援助方法の動向」など関する文献研究を行った。これらによって、エンパワーメントする方法とドロップインセンターの運営などを含むセルフヘルプ運動を明らかにすることができた。 2,調査結果の集計と分析 日本においては、現在、分裂病者のセルフヘルプグループ(SHG)は、約200のグループが存在し、6つの類型にわけられるとともに、SHGの機能には、3つの機能があることが明らかになった。 3、訪問面接調査票などのの作成 来年度に予定されている「SHGのリーダーに対する調査」「SHGの支援者に対する調査」「メンバーに対する調査」のそれぞれに関する調査項目を作成し、調査票を作成した。 4,予備調査の実施 来年度の訪問面接調査に先立って、以下のような予備調査を実施した。 (1),アルコール依存症者に面接を試行して、セルフヘルプグループ(AA)のアルコール依存症者の回復に果たしている機能を想定するとともに、アルコール依存症者の回復過程をおおむね明らかにできた。 (2),精神分裂病者のセルフヘルプグループのグループを運営しているリーダーとグループを支援している専門職などに対して訪問面接調査を試行した。これによって、面接調査項目と調査方法を確定できた。
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