1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06451131
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
無藤 隆 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (40111562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 和美 お茶の水女子大学, 生活科学部, 専任講師 (80227074)
柴坂 寿子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 専任講師 (50221297)
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Keywords | 保育 / 人間関係 / 仲間関係 / 保育者 / 物との関わり / 保育カンファランス / いざこざ / ふざけ |
Research Abstract |
昨年度の研究において、いざこざや仲間入り等のエピソードに注目して、子どもの人間関係を分析した。本年は、その際の知見をさらに年齢幅を広げ、また別の幼稚園での観察を合わせて分析した。また、保育における人間関係の理論的なとらえ方として、物との関わりのあり方や、その際の揺らぎの特質を考慮した。また、保育者と子どもとのやり取りを分析し、また、保育者相互の関係やその間の討議を分析した。特に、遊びや子どもの同士の人間関係が身体的な協同的関係や構成物との関わりに支えられて成立することを見出した。また、いざこざに類したふざける行動に注目すると、対人的に微妙な調整を行う様々な機能を持っており、年齢の時期により機能の変化が見られた。3歳から4歳への進級時に注目したところ、以前からの子ども同士の人間関係と新たな入園児の関係とのダイナミックな変化が見られた。幼稚園の保育カンファランスにおいて保育者の変容を検討した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 無藤 隆: "幼児同士の遊びの成立過程:砂場遊びの分析" 日本子ども社会学会紀要. 2. 近刊 (1996)
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[Publications] 秋田喜代美: "コンサルテーションによる保育環境の構成" 保育学研究. 33. 210-217 (1995)
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[Publications] 高濱裕子: "保育者と自己抑制タイプ児との意図の相互調整" 保育学研究. 33. 166-174 (1995)
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[Publications] 高濱裕子: "自己主張タイプ児の遊びをめぐる交渉の発達" 発達心理学研究. 6. 155-163 (1995)
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[Publications] 倉持清美: "園生活の仲間関係と降園後の仲間関係" 保育学研究. 32. 36-41 (1994)
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[Publications] 中島寿子: "わが国の戦前幼稚園における家庭との連携の変遷について" 保育学研究. 32. 13-19 (1994)
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[Publications] 無藤 隆: "協同するからだとことば:幼児の相互作用分析" 金子書房, (近刊
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[Publications] 無藤 隆: "発達心理学" 岩波書店, 248 (1995)