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1994 Fiscal Year Annual Research Report

未利用資源としてのハダカイワシ科魚類の生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 06454096
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

川口 弘一  東京大学, 海洋研究所, 教授 (40013586)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 津田 敦  東京大学, 海洋研究所, 助手 (80217314)
西田 周平  東京大学, 海洋研究所, 助手 (70134658)
藤本 健四郎  東北大学, 農学部, 教授 (00005620)
Keywordsハダカイワシ科魚類 / 未利用資源 / 脂質組成 / 脂肪酸組成 / ワックス成分 / 分布パターン / 日周鉛直移動
Research Abstract

本年は、フィールド採集を以下の通り行った。1994年8月1日〜8月30日海洋資源開発センターのチャータ-船・丸定丸により親潮・黒潮海域において21種約1トンの試料を得、親潮域における殆ど全ての種の分析試料を得た。また10月25日より12月17日にかけて水産庁チャータ-船・青海丸にて西部熱帯太平洋において20種約400kgの試料を得た。これらの試料は東京大学海洋研究所で順調に種同定、選別が行われ、計画通り東北大学に送られ、食品化学的特性が分析された。
(結果)
1.親潮系の優占種6種について、脂肪含量、脂質クラス、脂肪酸組成等を分析し、食用とする際最も注意すべきワックスに関し、セッキハダカ、コヒレハダカ、ミカドハダカの脂質の90%以上がワックスであることを明らかにした。その他のハダカイワシ類の脂質は一般の有用魚と大差ないことが分かった。
2.生態的には、日周鉛直移動を顕著に行わない種がワックスを多く含むことが明らかとなった。
3.黒潮種9種の脂質組成、脂肪酸組成を明らかにし、ワックスのないこと、その脂質組成は一般の有用魚と大差ないことを明らかにした。
4.親潮・黒潮・混合域における夜間表層に浮上したハダカイワシ類各種の水平的並びに鉛直的分布パターンを水塊との関係で明らかにし、今後の漁獲方法確立のためのデータを得た。
今年度の結果をふまえ、来年度は主要種の生活史、食性などの生態学的知見をさらに得るとともに、食品化学的にはアミノ酸分析、脂質の示差熱分析を行っていく。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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