1995 Fiscal Year Annual Research Report
寝室の温熱環境および寝具の条件が睡眠中の体動に及ぼす影響に関する実験的研究
Project/Area Number |
06454622
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Research Institution | NARA Women s University |
Principal Investigator |
染瀬 度子 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60031663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 博子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助手 (90186437)
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Keywords | 睡眠と体動 / 睡眠と寝具 / 寝具と体圧分布 |
Research Abstract |
睡眠中の体動の詳細な検討とその発現機序について解明することを目的として, (1)平成6年度につづいて,まず基礎的実験として人為的に体動を起こさせ,その際の身体各部の温度,筋緊張および皮膚血流との関係について検討を行った。その結果から,温熱環境条件による体圧の差は見られないが,体圧の変動は体動と深く関連しており,体動に伴い一過性に体圧が大きく変化した。体圧分布は臀部の体圧が最も大きく,次いで肩甲骨,腰部の順であった。血流量は圧迫による影響と皮膚温による影響が認められ,圧迫が増加すると血流量は減少し,圧迫が緩和すると血流量が増加する傾向が,また,皮膚温が上昇すると血流量も増加する傾向が認められた。さらに圧迫と体動との間にはある程度の関連も認められたが,さらに詳細な検討の必要性が示唆された。 (2)平成7年度の中心課題であった終夜睡眠中における各種寝具の弾性との関係については,充填素材の異なるマットレス,すなわちスプリング,ジェル,ウォーターの3種について睡眠経過や寝床内気候なども加えて測定した。その結果,睡眠経過においてはマットレス間の差は顕著には認められなかったが,ウォーター,ジェルがスプリングよりやや良好な睡眠が得られていた。寝床内気候は,ジェル,ウォーターで相対湿度が高くなり,体動への影響も認められた。体圧分布は,スプリングでは仙骨や臀部に集中しているのに対し,ジェルやウォーターでは体圧の分散が明らかで,体動も少ない傾向が認められ,また時間経過による体圧の変化がほとんどなく,これら2種のマットレスは良好な体圧条件が保たれていることが明らかにされた。血流量においては,基礎実験と同様な傾向が認められた。
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Research Products
(1 results)