1994 Fiscal Year Annual Research Report
ドメイン超格子による複合機能非線形光デバイスの試作研究
Project/Area Number |
06555012
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 弘昌 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20006274)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷内 哲夫 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (80260446)
福田 承生 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30199236)
佐藤 学 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (50226007)
伊藤 弘昌 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20006274)
|
Keywords | 活性イオン / 非線形光学結晶 / 固体レーザ / 多機能化 / 集積型 |
Research Abstract |
近年、レーザ光の応用範囲は拡大化しており、その重要性は高まる一方である。このような状況の中で、中心的役割を担うレーザ光源においては、広い波長範囲,高効率、高出力などの小型・高性能化が強く望まれている。これに対して、非線形光学結晶に活性イオンをドープした新しいレーザ結晶は、高効率な非線形光学相互作用とレーザ発振とを同時に実現すると期待される。そこで、本研究では非線形光学結晶LiTaO_3に活性イオンNdをドープしたNd:LiTaO_3をベースとして、ドメイン超格子による複合機能非線形光デバイスの基本動作の確認と多機能化を計ることを目的として研究を進めている。 現在までの研究成果は、以下に示す通りである。 1.Nd:LiTaO_3の基本的光学特性である吸収・螢光スペクトル、螢光寿命を明らかにした。 2.Ti;Sapphierレーザ光励起により、室温でNd:LiTaO_3の連続レーザ発振を波長1.082μmで確認した。 3.Nd:+LiTaO_3の電気光学効果を用いたQスイッチ動作により、100ns以下の光パルス発生を確認した。 4.厚さ1mmのNd:LiTaO_3においてドメイン反転を行い、パイロ係数の正負反転よりドメイン反転を確認した。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] アベディン、他: "Nd:LiTaO_3による1.092μm室温レーザ発振" 電子情報通信学会技術報告. LQE94. 55-60 (1994)
-
[Publications] アベディン、他: "Nd:LiTaO_3のCWレーザ発振" 電子情報通信学会秋季ソサイアティ先行大会予稿集. C-283 (1994)
-
[Publications] アベディン、他: "Nd:LiTaO_3によりπおよびσ偏波CW室温レーザ発振" 第55回応用物理学秋季関係連合講演会講演予稿集. No.3. 970 (1994)
-
[Publications] アベディン、他: "Q-スイッチ集積化Nd:LiTaO_3レーザ" 第42回応用物理学春季関係連合講演会講演予稿集. No.3. (1994)
-
[Publications] 釣谷剛宏、他: "NdドープLiTaO_3のドメイン反転" 第42回応用物理学春季関係連合講演会講演予稿集. No.3. (1994)