1994 Fiscal Year Annual Research Report
都市計画決定された街路の事業着手の優先順位の設定方法の提案
Project/Area Number |
06555158
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
青山 吉隆 徳島大学, 工学部, 教授 (80035633)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 義伸 徳島大学, 工学部, 助手 (90240887)
山中 英生 徳島大学, 工学部, 助教授 (20166755)
近藤 光男 徳島大学, 工学部, 助教授 (10145013)
|
Keywords | 都市計画道路 / 事業化 / 優先順位 / 環境向上機能 / 交通ネットワーク機能 / プロジェクト促進機能 / 景観形成機能 / 交通安全機能 |
Research Abstract |
本研究は、道路がもつ機能のうち、(1)市街地形成・環境向上機能、(2)交通ネットワーク機能、(3)プロジェクト促進機能、(4)景観形成機能、(5)交通安全機能機能の5つの機能に着目し、都市計画道路の事業化(整備)優先順位を設定することを目的とする。2年間にわたる研究期間の初年度である本年度は、市街地形成・環境向上機能と交通ネットワーク機能からみた整備優先順位を設定した。本年度の成果は以下のとおりである。 (1)市街地形成・環境向上機能からみた整備の優先順位の設定 市街地形成機能については、幹線系街路、公共公益施設へのアクセス性向上から市街地増進の大きさを予測して、道路区間別に整備の効果を測定した。また、環境向上機能としては、公共公益施設(学校、大規模商店、病院)へのアクセス時間を求め、これと各施設のウェイトを乗じた値を指標として、道路区間別に整備有無による向上度を算定した。道路が整備されることによるこれらの指標の変化量に基づいて優先順位を設定した。 (2)交通ネットワーク機能からみた整備の優先順位の設定 道路区間別に、道路が整備されたことによる道路網全体に対する総走行時間の短縮量を計量し、現状に対するその変化量に基づいて優先順位を設定した。さらに、時間短縮効果を貨幣単位で表した便益と道路区間の整備費用の比から費用便益分析を行い、優先順位を設定した。 この結果、現状で問題になっている道路区間の整備が急がれることが判明した。2年目は、残りの3つの機能からみた優先順位の設定を行う。
|