超大型浮体構造物の波浪中の運動及び弾性応答計算プログラムの開発

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06555304
• Research Institution: Yokohama National University
• Principal Investigator: 井上 義行 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60126373)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 多部田 茂 横浜国立大学, 工学部, 講師 (40262406) ; 荒井 誠 横浜国立大学, 助教授 (00232025)
• Keywords: 超大型浮体構造物 / 波浪中運動性能 / 弾性応答 / 構造応答 / 係留 / 海水流動

Research Abstract

本研究は、洋上における空間の創出方法として有望な超大型浮体を計画する際に必須の検討項目となる浮体の運動および弾性応答の計算プログラムを開発することを最終目標としている。
平成7年度は、3カ年計画の第2年度であり、以下のような作業を行った。
・浮体構造物の複雑な形状に対する特異点分布法の適用方法について検討し、特異点の数の増大に対する計算法の改良を行った。
・グリーン関数の計算速度向上と必要精度の確保について検討し、水面付近の特異点の取扱いの改良を行った。
・有限要素法による大型浮体構造物の振動モード計算法の検討を行った。
・規則波中での弾性応答計算方法の検討を行い、プログラムを作成した。
・数値計算プログラムを改良(高速化、機能追加等)した。
以上のような検討に基づいて作成した計算プログラムを用いて、試計算を行いプログラムの妥当性を検証した。また、計算の結果、超大型浮体構造物の波浪中の運動を考える際には、剛体としての運動よりもむしろ弾性応答が重要であることなどが明らかになった。

Research Products

• [Publications] Y.Inoue: "Dynamic Behaviors of a Floating Airport and Its Effects on Ocean Current" Proc. International Offshore & Polar Engg. Cont.3. 406-413 (1995)
• [Publications] 井上義行: "浮体式空港の設計と環境外力の推定に関する検討" 日本造船学会論文集. 179. (1996)