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1995 Fiscal Year Annual Research Report

人工漁礁・リ-フ等の設計指針と最適保全策の研究

Research Project

Project/Area Number 06556038
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

大橋 行三  愛媛大学, 農学部, 教授 (10036296)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤原 正幸  愛媛大学, 農学部, 助手 (40253322)
戒能 治  愛媛大学, 農学部, 講師 (30112254)
Keywords人工リ-フ / 波浪制御 / 離岸堤 / 最適設計 / 保全策 / 水理実験
Research Abstract

本研究は,人工リ-フ等の海浜ないし浅海に設置する人工構造物の転倒・埋没等に対処するための設計や保全対策を,水理模型実験を用いて究明することを目的とした。水理学的な課題は,かかる構造物周辺の波浪制御の効果と底質の移動に関与する掃流力等の水理特性を実験的に明らかにすることである。
その1は,大橋・戒能が,瀬戸内海の島嶼海岸に多いポケット・ビ-チの実例を平面起波水槽(20m×15m)の固体床(1/40)模型として作製し,漁礁を兼ねた透過性離岸堤の設置に関わる波浪制御を中心に,規則波による水理実験を実施した結果について纏めた。即ち,波浪制御の効果は,堤体中央部では既存の設計方針が満たされるが,浜両脇の漁港と岬地形との影響が顕著なため,設計の改善対策を検討した。この対策には小規模海浜の3次元的な回折波と越波水量の分布等の複雑な現象を考慮し,離岸堤の堤長と開口部幅との最適な設計値を求めた。
その2は,大橋・藤原が2次元不規則波動水槽を用い,4種類のリ-フ(傾斜ステップ型,30,50,70cmの各バ-型)について2種類のエネルギー・レベルの有義波が作用する場合の8側点の波高減衰効果を検討した。実験では,7〜9種類のリ-フ天端水深(2cm刻み)に対する反射率,有義波,波高スペクトル,最高及び全エネルギー,セットアップを計測し,各リ-フごとの波浪制御構造物として適正な範囲の水理条件を求めた。具体的な適応には,1/40〜1/50の模型を想定し,最高・平均・低の各潮位に対する適応性を検討した。これらの成果は,暴風時の防御対策のみでなく,平穏時における水辺利用対策の検討に資することができる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 大橋 行三: "水路の漸変狭窄部を越える2成層密度流の水理について" 農業土木学会論文集. No.173. 111-126 (1994)

  • [Publications] 藤原正幸: "診断モデルによる8月の豊後水道における残差流シミュレーション" 土木学会海岸工学論文集. 42. 391-395 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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